【株主優待で映画鑑賞】ワン・バトル・アフター・アナザー|革命と狂気、その先に残ったもの【レビュー】



はじめに

こんにちは、管理人MASAです。

東京テアトル(9633)株主優待券を使い、ヒューマントラストシネマ渋谷レオナルド・ディカプリオ主演『ワン・バトル・アフター・アナザー』鑑賞してきました。

上映時間162分

正直「長いかな?」と思っていましたが、結果的にはほとんど長さを感じさせない一本でした。

ただし・・・

観ている間じゅう、頭の中にはクエスチョンマーク大量発生

面白い。でも簡単には飲み込めない

そんな、なかなか癖のある後味の映画です。

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映画『ワン・バトル・アフター・アナザー』本予告|大ヒット上映中

情報量の多さに、いい意味で迷子になる

まず最初に感じたのは、とにかく情報量が多いということ。

・革命とは何なのか

・舞台はどこなのか

・誰が味方で、誰が敵なのか

次から次へと展開が切り替わり、観ている側は置いていかれそうになります。

ただ、それが不快かというと、そうではない。

むしろ「よく分からないのに、なぜか目が離せない」この感覚がずっと続きます。

162分という長尺にもかかわらず、体感時間はそれほど長くありません

これは間違いなく、映画としての推進力強い証拠だと思います。

ショーン・ペン演じるロックジョーの狂気がすべてを持っていく

革命家としての面影もない冴えない親父・ボブを、ディカプリオ好演していましたが、この映画一番印象に残ったのは、やはりショーン・ペン演じるロックジョーでした。

この男、とにかく執着心異常です。

彼の周囲には、常に不穏な空気が漂っています。

また彼の周りに集う「選ばれた人間たち」も印象的でした。

思想や正義ではなく、支配欲と恐怖、そして歪んだ自己保身。

その塊を、ショーン・ペンが演じ切っていました。

脇を固める俳優陣も、異様にハマっている

主演・助演だけでなく、周囲彩る俳優陣も非常に良かったです。

・ボブの妻で革命家を演じたテヤナ・テイラー

・どこか胡散臭く、それでいて妙に印象に残るセンセイ

・革命家仲間を演じた『リコリス・ピザ』のアラナ・ハイム

誰もが少しずつ「普通ではない」

特にセンセイのパートは、ここがアメリカなのか、メキシコなのか、現実なのか幻想なのか、分からなくなる感覚があり、この映画異物感を強めています。

武術空手なのか、カンフーなのか、テコンドーなのか曖昧で、その曖昧さ自体が、この映画の世界観象徴しているようでした。

後で調べてわかったんですが、監督ポール・トーマス・アンダーソン『リコリス・ピザ』監督だったんですね。

以前株主優待で鑑賞した『リコリス・ピザ』のレビューはこちら👇

※今回の「狂気」とは対極にある、瑞々しい名作だったので驚きました。

革命家という存在に、日本人としての戸惑い

一方で、正直に書くと・・・

日本人としては、革命家という存在にすんなり感情移入できなかった部分もあります。

アメリカではいまだに革命家という存在がいるのか。

活動家過激派何が違うのか

それとも、これは過去の亡霊のような存在なのか。

日本で暮らしていると、「革命」という言葉自体がどこか現実味欠いて聞こえます

さらに、ロックジョーが関わろうとする上級クラブ的コミュニティも、日本的感覚ではかなり理解しづらい存在でした。

この映画は、共感して没入するというよりも、距離を保ったまま観察するタイプの作品なのだと思います。

それでも、映画としては間違いなく面白い

ちなみに管理人、「結局これは何だったんだろう?」と考えさせられる映画は、実はそこまで得意ではありません。

それでも本作は、

・展開の多さ

・俳優陣の演技力

・張り詰めた緊張感の持続

これらの力で、最後まで引っ張られました。

腑に落ちない部分がありつつも、退屈する瞬間がほとんどなかったのは事実です。

まとめ

・展開が多く、162分を感じさせないエンタメ性

・ショーン・ペン演じるロックジョーの狂気が圧巻

・脇役陣も含め、キャスティングが非常にハマっている

・一方で、日本人には革命思想や上級クラブの設定が分かりにくく、戸惑いも残る

万人向けではありませんが、強烈人物描写不穏空気感を楽しめる人には刺さる作品。

株主優待で観る映画としては、かなり濃度の高い体験でした。

この1年間の映画館で観た私的ランキング

1位 国宝(2025年9月観劇)
2位 スーパーマン(2025年7月観劇)
3位 ワン・バトル・アフター・アナザー(2026年1月観劇)NEW
4位 ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男(2025年4月観劇)
5位 手に魂を込め、歩いてみれば(2026年1月観劇)
6位 おーい、応為(2025年10月観劇)
7位 HAPPY SANDWICH 〜幸せのサンドウィッチ〜(2025年6月観劇)
8位 BAUS 映画から船出した映画館(2025年3月観劇)

※ランキングは「この1年で映画館で観た中で、どれだけ心に残ったか」という私的基準です。映画そのものの良し悪しというより、「そのときの自分の気分にどれだけフィットしたか」です。

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■関連リンク
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