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はじめに
こんにちは、管理人MASAです。
東京テアトル(9633)の株主優待を握りしめ、ヒューマントラストシネマ渋谷へ。
今回鑑賞したのは、1970年代後半の東京パンクシーンを実話(おそらく)ベースで描いた、『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』です。
管理人は、中学時代に矢沢永吉さんに出会い、その流れの中でキャロルという荒々しく勢いのあるミュージシャンを経験してしまったせいか、その後にパンクやインディーズに傾倒したり、遡って聞くということはなかったのですが、存在自体は知っていたという状態でこの映画に臨みました。
19時55分からの最終回にもかかわらず、場内はなんと満席。
今なお色褪せない「あの時代」への憧れと熱気が、スクリーンを越えて伝わってくるようでした。
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大ヒット上映中!映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』本予告
「ミチオ」と「パンク」の衝撃
冒頭、聖飢魔IIを彷彿とさせるメイクの仲野太賀さん演じるミュージシャンが、豚の頭や内臓をぶちまける過激なシーンから物語は始まります。
「これはデトロイト・メタル・シティ的なコミカル路線か?」と一瞬思いましたが、漂ってくるのはあの中核的なパンクの香り。
劇中では「ミチオ」と呼ばれていましたが、その佇まいはまさに遠藤ミチロウさんそのもの。
実在の人物を特定できる絶妙なネーミング(権利関係の配慮でしょうか?)が、当時の「東京ロッカーズ」を知る世代にはたまらないスパイスになっていたことでしょう。
売れることへの「拒否反応」が生んだもの
物語は、峯田和伸さん演じるカメラマンのユーイチの目線で淡々と、かつエネルギッシュに語られます。
印象的だったのは、彼らの中に「メジャーで成り上がってやろう」というガツガツした貪欲さが希薄なことです。
むしろ売れることへの拒否反応が強く、その潔癖さの中から自然発生的に「インディーズ」という言葉が生まれてきた過程が興味深く描かれていました。
劇中、意外と実家暮らしが多い面々に「キャロルの矢沢永吉みたいに汽車で出てきて横浜で降りて、そこから這い上がってくるのがロックじゃないの」という問いかけに「そこ、目指してないんで」と一蹴する彼らの価値観は、ロックンロールのもう一つの真実を見せてくれた気がします。
「自分の踊り」とダンスバンド
本作の副題は「自分の音を鳴らせ。」ですが、映画を通して「自分の踊り」にも重きを置かれていました。
「自分たちはパンクバンドではない、ダンスバンドだ」というセリフを聞いた瞬間、私の脳内にはジョーン・ジェットの『I Love Rock ‘n’ Roll』のフレーズが響いていました。
“I love rock ‘n’ roll. So come and take your time and dance with me”
ロックとダンスは切っても切れない関係にある。
自分の音を鳴らすことは、自分らしく踊ることでもあると教えられた気がします。
また、吉岡里帆さん演じるサチが放った「パンクは誰でもできるってバレちゃったね」という一言。
彼女もまた元々はミュージシャンではなかったからこそ言えるこの言葉に、パンクの本質的な自由さと危うさが凝縮されていました。
まとめ:なぜodessaシアターではないのか?
これほど「音」が主役の映画でありながら、なぜodessaシアター(高音質システム)での上映ではなかったのか・・・。
そこだけが唯一の心残りです。
あの勢いのある音をodessaで浴びたかった、という不満は贅沢な悩みでしょうか。
たった1年間の狂騒を描いた物語ですが、ラストがハッピーエンドで締めくくられる清々しさもあり、鑑賞後の後味は非常に爽快でした。
この1年間の映画館で観た私的ランキング
1位 国宝(2025年9月観劇)
2位 スーパーマン(2025年7月観劇)
3位 ワン・バトル・アフター・アナザー(2026年1月観劇)
4位 手に魂を込め、歩いてみれば(2026年1月観劇)
5位 ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。(2026年4月観劇)NEW
6位 おーい、応為(2025年10月観劇)
7位 HAPPY SANDWICH 〜幸せのサンドウィッチ〜(2025年6月観劇)
8位 災 劇場版(2026年2月観劇)
※ランキングは「この1年で映画館で観た中で、どれだけ心に残ったか」という私的基準です。映画そのものの良し悪しというより、「そのときの自分の気分にどれだけフィットしたか」です。
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