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キネカ大森で重厚な原爆開発ストーリ
こんにちは、管理人MASAです。
東京テアトルの株主優待券を使って、クリストファー・ノーラン監督作「オッペンハイマー」をキネカ大森で鑑賞してきました。
原爆の開発を主導した物理学者ロバート・オッペンハイマーの半生を描いた作品です。
物理学者としての野心、そして「核兵器を作る」という人類未踏の領域に踏み込む葛藤、開発成功による名声とその後の政治的転落・・・、重厚なテーマが3時間にわたって描かれていました。
【本予告】『オッペンハイマー』3月29日(金)、全国ロードショー
カラーとモノクロが交錯する時系列シャッフル構成
正直に言うと、かなり難解な映画でした。
というのも、以下の3つの時代がモザイクのように交互に現れ、頭の中で時系列を整理するのがなかなか大変。
1. 原爆開発を主導するオッペンハイマーの姿(カラー)
2. 戦後、スパイ容疑で聴聞会にかけられるオッペンハイマー(カラー)
3. アメリカ商務長官候補となったストローズの公聴会(モノクロ)
しかも、カラーとモノクロの使い分けに意味がありそうで、観ながら「あれ、これは誰目線?何年頃の話?」と常に考えさせられます。
時間軸や視点の切り替えが多く、集中力が必要な構成でした。
科学者の物語か、原爆製作の「現場監督」の物語か
作品冒頭では、若きオッペンハイマーが青酸カリ入りのリンゴを教授に食べさせようとする狂気じみたエピソードが登場。
天才の裏にある危うさを早々に印象付けてきます。
そこから彼は「マンハッタン計画」のリーダーとして、原爆開発の陣頭指揮を執ることに。
科学者というより「原爆製作の親方」といった風に描かれていたのが少し残念でもありましたが、彼が背負った責任の大きさを考えると、あえてそういう描き方にしたのかもしれません。
途中で出てくるアインシュタインは、最初はピエロのような描写で「ん?」と思いましたが、終盤でその意味が明かされ、なるほどと納得。
彼自身も「科学者の栄光と没落と表彰」を体験した先輩として、物語の裏テーマを体現する存在でした。
J・F・ケネディの名前にゾクッとする
ストローズのアメリカ商務長官指名に関する聴聞会の過程の中で、「反対票を投じた人物」として若きJ・F・ケネディの名前が登場。
この瞬間は、鳥肌が立ちました。
後にアメリカを代表する大統領となる人物が、ここでも歴史の一部として関わっていたことに驚きです。
3時間という長さを感じさせない重厚さ
3時間という上映時間ですが、不思議と「長い」とは感じませんでした。
その分、もう少し人物背景や時系列を丁寧に説明してくれていたら、もっと深く理解できたかもしれません。
ただ、伏線の回収は非常に巧妙で、後半になってから「ああ、あの場面はこう繋がっていたのか」と何度も腑に落ちる瞬間がありました。
この1年間の映画館で観た私的ランキング
1位 ブータン 山の教室(2024年4月観劇)
2位 セールス・ガールの考現学(2023年8月観劇)
3位 オッペンハイマー(2024年6月観劇)NEW
4位 マッド・ハイジ(2023年7月観劇)
5位 笑いのカイブツ(2024年1月観劇)
6位 インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年9月観劇)
7位 探偵マリコの生涯で一番悲惨な日(2023年7月観劇)
8位 レッド・ロケット(2023年8月観劇)
9位 白鍵と黒鍵の間に(2023年11月観劇)
10位 YOKOHAMA(2024年4月観劇)
※ランキングは「この1年で映画館で観た中で、どれだけ心に残ったか」という私的基準です。映画そのものの良し悪しというより、「そのときの自分の気分にどれだけフィットしたか」です。
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