【株主優待で映画鑑賞】どうすればよかったか?|東京テアトルの株主優待で、自閉症の姉を記録し続けた問題作



キネカ大森で家族の記録を通して見えたもの

こんにちは、管理人MASAです。

今回は東京テアトルの株主優待を使って、キネカ大森「どうすればよかったか?」を観てきました。

重く、苦しく、そして問いかけの深いドキュメンタリーでした。

【本予告編】映画『どうすればよかったか?』(藤野知明監督)

25年分の「もしも」を見つめる

本作は、統合失調症を患った姉と、その家族を20年以上にわたって撮り続けた映像記録

優秀で面倒見の良かった姉が、ある時期から言動に異変をきたし、やがて症状は深刻化していきます。

しかし母親はなかなか病気として認めようとせず、父親もまたその空気に飲み込まれてしまう・・・。

作者である弟は、冒頭でこの映画の目的をこう語ります。

「姉がなぜ統合失調症になったのかを解き明かしたいわけじゃない」
「統合失調症とはどういう病気かを知ってもらいたいからでもない」

では、なぜ撮り続け、公開したのか?

その「なぜか」は、結局はっきりとは語られません。

変わっていく姉、そして家族の時間

印象的だったのは、姉の状態が精神科入院と薬の調整を経て劇的に改善していく姿です。

発症後は会話による意思疎通も難しく、時には奇声をあげるような様子だったのが、入院し、症状に合う薬が見つかった後は、料理をしたり、会話を楽しんだり、昔のようにふざけたポーズをとったり。

その、あまりの変化に驚きました

ただ、それまでにかかった年月は、実に25年

もしこの治療が発症初期にできていれば・・・、そう思わずにはいられません。

タイトルに込められた問い

映画のラスト近く、母が亡くなり、姉も亡くなったあと。

作者が父に静かに問いかけます。

「どうすればよかったか?」

この言葉が、そのまま映画のタイトルになっています。

それは父への問いであり、家族全体への問いであり、そして観客一人ひとりへの問いにも感じられました。

管理人としての答えをあえて出すなら、

「発症後のなるべく早い時期に、然るべき機関に相談すべきだった」

ということになるかもしれません。

この映画を作った動機については、最後まで明確にはされませんが、自分なりに読み取るとすれば、

「親のエゴや思い込みが、子どもの人生を縛ってはいけない」

そんな警鐘のようにも感じました。

この1年間の映画館で観た私的ランキング

1位 ブータン 山の教室(2024年4月観劇)
2位 スオミの話をしよう(2024年9月観劇)
3位 オッペンハイマー(2024年6月観劇)
4位 どうすればよかったか?(2025年1月観劇)NEW
5位 Cloud クラウド(2024年10月観劇)
6位 AT THE BENCH(2024年12月観劇)
7位 HOW TO HAVE SEX(2024年7月観劇)
8位 YOKOHAMA(2024年4月観劇)

※ランキングは「この1年で映画館で観た中で、どれだけ心に残ったか」という私的基準です。映画そのものの良し悪しというより、「そのときの自分の気分にどれだけフィットしたか」です。

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■関連リンク
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